上越市の酒類卸「福姫酒類販売」が破産へ

新潟県上越市大字鴨島の酒類卸売「福姫酒類販売株式会社」(資本金5000万円)は2014年10月30日、新潟地裁高田支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクの調べで、負債総額は約1億2600万円。

同社は1955年(昭和30年)7月に酒類卸売を目的に設立。1960年11月に小売部を新設したが、1964年5月に他社に営業を譲渡し、以降はビールをメーンに卸売のみを続けていた。

地元小売店を主な得意先とし、1996年12月期の年売上高は約12億9800万円を計上していた。しかし、低価格の発泡酒の売上比率が高まり、大手量販店やコンビニエンスストアとの競合で売上は減少を続け、2013年12月期の年売上高は約1億8100万円にとどまった。2005年12月期から9期連続欠損となり、先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。

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