上越市が庁舎内全面禁煙を断念 荒天時屋外喫煙所への移動課題

新潟県上越市は昨年12月から同市木田にある庁舎の全面禁煙化に向けて検討してきたが、全面禁煙を実施しない方針を決めた。2014年9月19日の市議会本会議で村山秀幸市長が明らかにした。来年度から、現在5か所ある喫煙所を庁舎2階の1か所に集約するという。

近藤彰治議員(市民クラブ)の一般質問に答えた。

市によると、庁舎を内全面禁煙にするために、屋外への喫煙所設置を検討してきたが、喫煙者にとって冬期の降雪時や荒天時の移動が課題となるとして、屋外への設置を断念。2階の喫煙室の入り口を改修するとともに現在より強力なプラズマ脱臭機を設置し、残り4か所の喫煙所を廃止することにした。2015年度当初予算で対応するとしている。

2010年の厚労省の受動喫煙防止に関する通知では「少なくとも官公庁は全面禁煙が望ましい」とされており、これを受けて同市では2013年12月から検討を始めていた。

隣接する妙高市では2008年に庁舎内全面禁煙を実施し、2013年10月からは敷地内禁煙を実施している。

上越市役所
siyakusyo

*見出しに誤りがあり訂正しました(2014年9月19日午後9時半)。