体罰は善?ビンタ9連発も炸裂 東海テレビの超問題作2本上映

地方テレビ局が製作したドキュメンタリー番組が、映画として全国で公開される動きが広がっている。新潟県上越市本町6の高田世界館では6月下旬から7月上旬にかけ、映画化の先鞭を付け、新作を発表するたびに反響を呼んでいる東海テレビ(名古屋市)の2作品を上映する。いずれも、体罰や落ちこぼれ、いじめなど、現代の教育が抱える闇に切り込む問題作。

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『平成ジレンマ』(2011年)は1980年代初め、訓練生の死亡や行方不明事件で社会問題になった戸塚ヨットスクールの現状と戸塚宏校長を追ったドキュメンタリー。戸塚は、傷害致死罪などで裁かれ服役した後も、子供たちの人格を厳しく鍛えることで形成しようとする信念はぶれない。今では生きる意欲をなくした子供や成人まで受け入れ、社会復帰のサポートをしている。戸塚が年間70回もの講演に招かれている現実は、いったい何を意味しているのだろうか。

↓「平成ジレンマ」公式サイト
http://www.heiseidilemma.jp/

予告編

『ホームレス理事長』(2013年)は、ドロップアウトした球児に野球と学業で再チャレンジの場所を提供しようと、愛知県常滑市でNPO法人「ルーキーズ」を創設した山田豪理事長をカメラで追う。生徒は思うように集まらず、経営は常に赤字状態。理事長は自分のアパートの電気やガスが止められても諦めず、金策に走り回る。そしてついにアパートも追い出されホームレスに。消費者金融に駆け込み、取材クルーに土下座して借金を願い出る醜態をさらけ出す。熱意はあるが経営感覚がなく、どこか胡散臭い独特のキャラクターである理事長と、いつまでたっても弱いままのチームに、煮え切らない子供たち。野球部監督のビンタ9連発もあるが、本当に問題なのは別の部分であることに気付かされる。

↓「ホームレス理事長」公式サイト
http://www.homeless-rijicho.jp/

予告編

料金は一般前売り1000円、当日1300円。問い合わせは090-4492-4092(上野さん)。上映時間は次の通り。

  6月26日 6月27日 6月28日 6月29日 7月3日 7月4日 7月5日 7月6日
午前11時 ホームレス ホームレス ホームレス ホームレス ジレンマ ジレンマ ジレンマ ジレンマ
午後2時 ジレンマ ジレンマ ジレンマ ジレンマ ホームレス ホームレス ホームレス ホームレス
午後6時 ホームレス ホームレス ホームレス ホームレス ジレンマ ジレンマ ジレンマ ジレンマ