日米訓練実施中の関山演習場で陸自車両から軽油500L漏れ川に流出

陸上自衛隊第12旅団は2014年3月4日、新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場で実施中の日米共同訓練に参加していた、陸上自衛隊の燃料タンク車から軽油約500リットルが漏れて、演習場内を流れる川に流出したと発表した。

2月25日に行われた日米共同訓練の訓練開始式
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発表によると、燃料が漏れたのは、群馬県高崎市にある新町駐屯地の第12旅団第12後方支援隊の「3 1/2トン燃料タンク車」。訓練で使用する車両に燃料を補給するために参加していた。漏れたのは積んでいた軽油約900リットルのうちの約500リットル。

同旅団によると、漏れた軽油は演習場内を流れる小川に流出。近隣の上越市民から午後4時20分ごろ「川が油臭い」と連絡を受けた同市が関山演習場に通報した。調べたところ燃料タンク車1台から漏れていることが分かった。

同旅団では、演習場周辺の自治会長に説明と謝罪をしているほか、被害の拡大を防ぐため、中和剤や吸着マットなどによる流出した油の回収を行っている。同市環境保全課によると、川の水は飲料水として使われておらず、4日午後10時時点で住民の健康被害などは報告されていない。

同旅団長の富樫勝行陸将補は「近隣住民の皆様及び関係機関にご迷惑と油汚染の被害を与えましたことを大変申し訳なく思います。引き続き全力をあげて流出防止、流出した油の除去、原因の究明及び再発防止に努めます」とコメントした。

日米共同訓練は2月25日から3月8日まで。同旅団は訓練に変更はないとしている。