ツキヨタケで7人が食中毒 毒きのこ注意報発令

新潟県の上越保健所は2013年9月29日、県外の30~40歳代の男女7人がツキヨタケを食べて食中毒になり、医療機関に入院したと発表した。県内での毒キノコによる食中毒は今年初めてで、県は同日、「毒きのこ注意報」を出した。

ツキヨタケ(上越保健所提供)
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同保健所によると、入院した7人は関東地方の1都4県在住。9月28日午後から妙高市杉野沢の乙見湖周辺の山林でキノコの採取した。食用のムキタケと思って採取したキノコをバターソテーやきのこ汁にして、午後8時ごろに食べたところ、午後9時ごろからおう吐など胃腸炎の症状が出た。7人は29日午前0時30分ごろ同市内の病院に入院。その後、全員快方に向かっているという。

残っていたキノコを専門家が鑑別したところ、有毒なツキヨタケと判明。県は患者の症状がツキヨタケによる症状と一致することから食中毒と断定した。

ツキヨタケは傘が半円形をした直径10~25cmほどのキノコで、ムキタケやヒラタケと間違えて食中毒になることが多いという。

県は、食用と正確に判断できないキノコを採らないことや、確実に鑑別できる専門家に判断してもらうなど注意を呼び掛けている。保健所でも相談を受け付けている。

ツキヨタケ(上越保健所提供)
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ツキヨタケは暗いところで光る(上越保健所提供)
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