新潟県上越市柿崎区で2013年5月9日、日本海の沖合に蜃気楼が出現した。午後2時30分ごろ、佐渡島の西側の海上に、大小様々な幅の島のような蜃気楼が浮かんだ=写真=。
この日は雲一つない快晴で、海岸からは佐渡島やカーフェリーがはっきりと確認できた。蜃気楼は複数の島のようで、海面からわずかに浮いて見えた。
新潟地方気象台によると、蜃気楼は雪解け水が流れこむなどして海面付近の空気が冷やされ、密度が高くなることで光が屈折して風景が浮き上がったり反転する現象。4~5月ごろに発生しやすいという。
この日の上越市の最高気温は24.6度と夏日一歩手前。同気象台は「風速もおだやかで、密度の違う空気が混ざりにくく、視界も良いなど、いくつかの条件が重なったのではないか」としている。