上越市三和区の鉄工所がアニメキャラで新事業

機械部品の加工を手掛ける新潟県上越市三和区の有限会社佐藤工業所(佐藤雅之社長)は、アニメ風のキャラクターを活用した新事業に取り組んでいる。テレビアニメ化もされた「夢喰いメリー」などで知られる漫画家、牛木義隆さんにキャラクターデザインを依頼し、同社の立体造形技術によるグッズ制作など多角的な展開を目指す。

同社は今年で創業51年。社長の佐藤さん(41)と生産・品質部長の横尾悦生さん(41)の2人が中心となり、半世紀にわたり培ってきた技術をもとに、自由な発想で新製品を開発しようと昨秋、立体造形を核とした新規部門を設立した。業界の伝統にとらわれずアニメキャラを中心に据えた。

牛木さんに依頼したイメージキャラクター「佐藤つくり」がこのほど完成。頭に工作機械のドリルをイメージしたつののある、ものづくり勉強中の女の子という設定で、服装も同社のつなぎをベースにしている。一緒にいる鳥はものづくりを教えるの師匠で、現在名前を公募している。特設ホームページやツイッターアカウントも開設した。

アニメキャラの特設ページ「つくりんの工作室」(http://tukuri.kane-tsugu.com/
つくりんの工作室

↓「佐藤つくり」のツイッター
@satotukuri

アニメ・漫画の世界で知名度の高い牛木さんのデザインを前面に出しながら、産業機械、建設機械の部品加工などで培った切削などの技術を生かしたグッズなどの制作に生かす。キャラクターのレリーフとLEDを組み合わせたマウスパッドなどを試作しており、今後は立体的なグッズなどの制作に取り組む予定だ。

漫画家、牛木義隆さんデザインのアニメキャラクター
ポスター1

社長の佐藤さんは「今までの殻を打ち破り新たな商品を作り、ジャンルにとらわれず地元のたくさんの企業とタイアップしていきたい」と意気込んでいる。

佐藤工業所による試作品
試作品1

新規事業の手始めとして、新潟市で5月に開かれる同人誌即売イベントに出店し、グッズなどを販売する予定。

↓つくりんの工作室
http://tukuri.kane-tsugu.com/

↓ツイッター
@satotukuri

↓有限会社 佐藤工業所
http://satoo.ken-shin.net/