「この空の花」の大林監督 J-MAXで舞台挨拶

新潟県上越市富岡のシネコン、J-MAXシアターに2012年4月8日、映画監督の大林宣彦監督と出演者が舞台挨拶に訪れ、長岡市などでロケをした映画「この空の花―長岡花火物語」について、映像に込めた平和への祈りや東日本大震災からの復興への思いを語った。

挨拶する大林宣彦監督(中)と、猪俣南さん(右)
aisatu_w

県内では7日から先行上映しており、初日は監督らが映画の舞台となった長岡市の劇場など3館であいさつした。2日目の8日は上越市を皮切りに3館を回った。

満席の観客を前に、大林監督は「普通の映画を観にきたつもりならびっくりされるかもしれません。戊辰戦争、太平洋戦争、さらに中越地震を体験し、東日本大震災から1年。日本はどう復興していくのか、歴史の中で生きている私たちの過去から学び、より平和な未来にしていこうという大きなテーマを託した映画なんです」などと語った。

長岡空襲で1歳半で死んだ少女が18歳の女子高生として現代に蘇る役を演じた猪股南さんは、「初めて映画に出演して不安なこともたくさんあったんですが、大林監督に指導していただいて、小学2年生から続けてきた一輪車を映画の中で、一輪車と役者としての表現を一緒に演じることができました」と話した。

映画では過去と現代が時空を越えて幾重にも重なり合い、強いメッセージと祈りが込められた大林監督ならでは世界が展開。160分という長い映画だが、終了時には客席から拍手が沸き起こった。

◇J-MAXシアター公式サイト
http://www.j-max.jp/

◇「この空の花」公式サイト
http://www.konosoranohana.jp/

◇「長岡映画」製作委員会サイト
http://www.locanavi.jp/konosora/

予告編動画(2分)

関連記事