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陶芸にジャズの魂 糸魚川市の青年が最高賞に

9年前

昨年までジャズミュージシャンとしてドラムスを叩いていた青年が、初めて公募展に出した陶芸作品がいきなり最高賞に輝いた。

2011年9月6日、上中越地域のアマチュア陶芸家を対象にした「第9回久比岐野陶芸展」(同実行委員会主催)が上越市土橋の市民プラザで始まった。会期は9月10日まで。応募数は120点で、103点が入選し、このうち23点が入賞した。

最高賞の会長賞に輝いたのは、糸魚川市の金井洋平さん(30)。東京でジャズミュージシャンとしてドラムスを叩いており、昨年3月に糸魚川市の実家に戻った。陶芸家の父、正さんの元で修行していたが、3か月後の6月24日に父が59歳で急逝し、その後工房を引き継いだ。

↓受賞作を持つ金井さん(クリックすると拡大)
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 受賞作品のテーマは「ジャズ」。掻き落とし技法を使ってウッドベースを白と黒で表現した。絵柄が外に飛び出していきそうな大胆な構図が斬新だ。

審査委員長の小磯稔さんは「木版画を彷彿させるような刀痕も独特な味わいがあって成功しています」と講評する。

金井さんは「(受賞作を)作った時、父はすでに病院のベッドの上でした。3か月間習っただけですが、受賞できたのは父の教え方が上手だったからでしょう。(父が生きていたら)『ばか者めが。10年早い』と言うんじゃないかな」と話す。

「今回は何の自信もなかったし、皆さんに見ていただくのも初めて。今後はもっと作品を洗練させ、芸術的に高いところを目指していきたい」と目を輝かせた。

陶芸とジャズが融合し、ベース音が響いてきそうな金井さんの作品
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