上越市は群馬大学大学院の片田敏孝教授と共同で「動く津波ハザードマップ」を作成した。新潟県沖の地震により直江津地区に津波が押し寄せる様子や避難開始時期の違いによる犠牲者数の変化などを動画で見ることができる。
上越市版「動く津波ハザードマップ」はhttp://ist.ida-web.jp/joetsu/。
片田教授は災害社会工学が専門で、平成19年度には「津波総合シミュレーターを用いた津波防災の理解増進」で文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞している。上越市のほか各地で津波犠牲者ゼロを目指した住民への啓発のため、同様の動くハザードマップ作りに取り組んでいる。
マップは地震発生から何分後に避難を開始するかや、市が防災無線などで避難勧告を伝えるタイミング、テレビやラジオなどで勧告が流れるタイミング、電話が使えるか使えないかなどの条件を自由に設定でき、ボタンを押すと設定した条件で計算したシミュレーションが再生される。直江津港に津波が押し寄せ避難する市民や犠牲者数が徐々に増えていく様子を見ることができる。
また学校教育でも活用できるようキッズ版の「動くハザードマップ」もある。