上越市役所初のEVは原付バイク

電気モーターを動力として走り二酸化炭素を排出しない電動スクーターが2011年3月9日、上越市に寄贈された。直江津駅南商工会(新井康祐会長)が20周年記念で贈呈したもので、同市には、天然ガスやハイブリット車など環境に配慮した自動車は60台余りあるが、電気で走る車両(EV=Electric Vehicle)は今回のスクーターが初めてとなる。

上越市に寄贈された電動スクーター(右が村山市長、左が寄贈した直江津駅南商工会の新井会長)
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スクーターは株式会社クラモトの「シーム」。家庭用の100ボルト電源で充電できる。5~8時間の充電で約65キロ走る。電気モーターのため静かで走りもなめらかだ。価格は1台18万6900円。

この日、市役所1階の市民ロビーで贈呈式が行われ、村山秀幸市長や担当の環境保全課長がバイクにまたがり、そのなめらかな走り出しを体験した。

スクーターを受け取った村山市長は「地球環境都市宣言をしている当市にふさわしい。市民の皆さんの目に付くところでこの環境に優しいスクーターを役立てていきたい」と謝辞を述べた。スクーターの用途は未定だが、二酸化炭素排出削減をピーアールする表示をして活用する。

今のところ同市のEVはこのスクーター1台だけだが、2011年度には日産の電気自動車「リーフ」を2台導入する予定だ。(江口)