夏空にくっきりニコちゃんマーク 上越市の空に大きな「笑顔」現る

世界的なエアレースパイロット室屋義秀さん(48)が、飛行機で大空に巨大な笑顔の「ニコちゃんマーク」を描く「Fly for ALL #大空を見上げよう」が2021年7月19日正午頃、新潟県上越市の上空で行われた。晴れ渡った青い夏空に「ニコちゃんマーク」が現れた。

上越市の上空に描かれた「ニコちゃんマーク」(高田城址公園で撮影)
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「多くの方にコロナ禍によりふさぎがちな状況を、空を見上げることで気分をリフレッシュしてもらいたい」(室屋さん)と、昨年6月から全国各地で実施されている。新潟県は福島(2回)、山形、静岡、宮城、栃木、東京に続いて8か所目。上越市は県内主要都市など8か所のマーク出現ポイントのうちのトップバッターで、室屋さんは福島市の農道離着陸場「ふくしまスカイパーク」から飛び立った。

午後0時2分頃、同市本城町の高田城址公園芝生広場では、かすかな飛行機音とともに北の方向の上空約3000mに白い輪郭が描かれ始めたのが見えた。約1分後には、直径約1kmの横向きの“にっこり”笑顔マークが完成。午後0時5分頃には青空に消えていった。

同市本城町の30代の女性は、夫と息子(1)の家族3人で芝生広場からニコちゃんマークを眺めた。「思ったよりすごく奇麗だった。こんな田舎でやってもらえるなんて。明るい気持ちになった」と笑顔。大貫2、4から訪れた30代と40代の音楽講師の女性2人も「もっと音がすると思ったけれど静かだった。青空と公園の緑で奇麗。コロナで生活が制限される中、楽しい気持ちになった」と話していた。

この日は柏崎市、長岡市、燕三条地域、新潟市南部、新潟港、新発田市、村上市の上空でも行われた。

室屋さんは着陸後、コメントを動画でSNSに投稿し、「新潟の皆さん、暑い中、空を見上げていただきありがとうごさいました。お昼休みのひととき、一瞬でもリラックスしていただけたらうれしい」と話した。

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