新潟県上越市牧区の牧商工会(飯田一郎会長)は、同区で製造されている酒「どぶろく」を活用した新たな特産品として、サケやサワラなどをどぶろくに漬けた新商品を開発した。2020年12月23日から、同区坪山の農家民宿「どぶろく荘」で販売している。
どぶろくは同区の特産品で、同区の棚田で栽培したコシヒカリを使用し、米本来の甘みや爽やかな酸味などが特徴の濁り酒。同商工会は県の小規模事業者活性化支援事業の補助を受け、どぶろくを使った特産品づくりに取り組んでいる。どぶろく荘の中川卓夫代表(79)が、どぶろくで味付けした鍋を作った際、「魚とのコラボが良いのでは」と発案した。糸魚川市の能水商店に加工製造を依頼し、今年5月から試作を繰り返し、完成に漕ぎ着けた。
どぶろくにみそや魚しょうなどを加えた特製だれに、サケ、サワラ、ホッケ、ニシンを48時間じっくりと漬け込み、うまみを引き出した。白米や、酒のさかなに合うという。
同区柳島の牧商工会館で22日、関係者約10人が出席し発表会が開かれた。中川代表は「おいしいと言ってもらえる品物に仕上がったと自信を持っている。どぶろくの甘みで魚のおいしさがまろやかになっている。贈答用などに使ってほしい」と話していた。
完成した商品を手にする中川代表(右)と、同区の特産品などを紹介するガイドマップを持つ息子の景一さん
価格は4種セット10切れで税込み3246円。サケ4切れ、サワラ2切れ、ホッケ2切れ、ニシン2切れで、1種類だけで購入も可(同648円〜864円)。同店で販売している米や餅、どぶろくとセットで購入することもできる。発送にも対応する。
問い合わせは同店025-533-5643。