キリン「氷結」CMで言う「ばかスッキリ」って新潟方言じゃないの?

2016年7月12日から放送されているキリンビールのチューハイ「氷結」の新CM。タレントの志村けんが、東京スカパラダイスオーケストラをバックに、三味線奏者の吾妻宏光とセッションを披露している。そして、最後にナレーターが言う。「ばかスッキリ 氷結」。これって新潟方言じゃないの?

「ばか~」は新潟県内で多く使われる方言で、頭が悪い意味での「馬鹿」とは違い、「とても」「すごく」「非常に」という意味の接頭語。民俗研究家の小林存氏は、著書『越後方言考』で「副詞の『馬鹿に』の『に』が略されたもの」と説明している。

共通語でも「ばか面白い」「ばかうまい」「ばかでかい」などと言うが、新潟ではもっと使う幅が広く、「ばかいい天気」「ばか可愛い」「ばか頭いい」「ばか変だ」などと、何にでも「ばか」を付ける。「ばかスッキリ」も新潟方言的な使い方ではないのだろうか。

上越市出身の小林教授(2016年6月18日、旧直江津銀行の公開イベントで)
小林教授1

上越市出身で、方言を研究している東北大学大学院の小林隆教授にメールで質問してみた。

小林教授は「『ばか~』の使い方が新潟では共通語より広いこと、『ばかにスッキリ』の『に』が省略された言い方であることには賛成」という。その上で、「ばかスッキリ」のような言い方が、「新潟が発信地なのか、それとも同じように『ばか~』の用法が広い地域があり、そこから広まっているのか、もう少し調べてみたい」という。

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