気象庁によると、新潟県上越市高田で2020年12月16日に積雪41cmを記録し、2014年以来6年ぶりに12月の積雪量が40cmを超えた。
高田では14日午後に今冬初の積雪を記録すると、同日夜に20cm、翌15日夜に28cmと増え続け、16日午後9時に41cmとなった。その後も断続的に雪が降り、17日午後5時時点の積雪は46cmとなっている。高田で12月に積雪量が40cmを超えるのは14年以来で、同年12月は18日に90cmを記録した。
市内では連日降り積もる雪の対応に追われる住民の姿があちこちで見られた。17日午前、南本町3の自宅付近でごみ収集所前の除雪をしていた男性(76)は「地域の皆が来る場所なので、誰かが除雪しないと。運動になっていい。昔は標識のあたりまで積もっていたから、こんなのニュースになる(積雪)量じゃないよ」と笑っていた。
新潟地方気象台によると、日本付近の冬型の気圧配置は18日日中に一旦緩むが、18日夜から20日にかけて再び上空に寒気が流れ込み、上越では山沿いを中心に大雪となる所がある見込み。18日午後6時までの24時間降雪量予想はいずれも多い所で上越の平地が5cm、山沿いが25cm。その後、19日午後6時までの24時間降雪量予想は、いずれも多い所で上越の平地が10〜20cm、山沿いが60〜80cm。
また、県では除雪作業時の事故について注意を呼び掛けている。妙高市では15日に50代男性が除雪機の雪詰まりを除去しようとした際、右手指を開放骨折する事故が発生。県は除雪機に詰まった雪の除去は必ずエンジンを止めてから行うことや、2人以上で作業すること、屋根からの落雪への注意などを呼び掛けている。