上越妙高の方言織り交ぜ祖父母に交通安全呼び掛け CD「まほうのことば」が完成

新潟県上越地域を中心に音楽、芸能活動を展開するメンバーが集まって構成する「まほうのことばProject」はこのほど、多発する高齢者の交通事故に歯止めをかけようと、上越妙高バージョンの交通安全ソングCDを制作した。ポップな曲調で歌詞の中には上越妙高地方の方言が織り交ぜられるなど、親しみやすい曲に仕上がっており、メンバーたちは「歌が広がり、高齢者の交通事故防止につながれば」と話している。

「まほうのことばProject」メンバーたち
まほうのことばProjectメンバー

歌はJungle Smileとして活動する歌手の高木いくのさん

「まほうのことばProject」は交通安全ソング制作のために立ち上げた。FMみょうこうパーソナリティーの根岸遙子さん(70)の呼び掛けで親交のあるメンバーが集まった。メンバーは企画担当の根岸さんをはじめ、作詞作曲担当で会社員の傍ら、アーティスト活動を行う菊谷紀道さん(39)、編曲担当で「がんきっこ」のサウンドプロデュースを担当している須藤正亨さん(40)、歌担当で音楽ユニットJungle Smileとして活動する歌手の高木いくのさんの計4人。根岸さんは、「高齢者の交通事故防止につながり、地域貢献できるならとみんな積極的に集まってくれた。200%満足できる曲に仕上がった」と話す。

方言織り交ぜた歌詞にも注目

完成した交通安全ソング「まほうのことば」は孫が田舎に住む祖父母に交通安全を促し、「長生きしてね」というメッセージを込めた。歌詞の中には祖父母の言う言葉「危ねすけ しょおしがらず(恥ずかしがらず)にみぎひだり」「逃げんさけ やわやわ(のんびり)行けばいいすけね」を孫自身が「自分を守るまほうのことば」としていること、祖父母に「元気でいてね。ずっとずっと」「慣れた道でも油断しないで」「夜は明るい服装してね」などとメッセージも贈っている。

CDジャケットは上越市在住の漫画家、牛木義隆さんが手掛けた
mahounokotoba

上越、妙高両市の小学校などに寄贈

CDは1000枚を制作。制作には警察など関係機関の協力も得た。500枚は上越、妙高両警察署や関係機関に年明けに寄贈されることになっている。寄贈に先立ち、上越署で目録とサンプルCDの贈呈式が行われ、メンバーのほか同署の中村栄署長、妙高署の瀧澤一郎署長らが出席した。根岸さんは「可愛い子供を預ける気持ち。多くの方に聞いていただきたいし、市民の交通安全意識が高まれば」。中村署長は「『まほうのことば』を大切にしてこの曲を広め、交通安全の輪が広がり、地域に根付いていけば」と語った。

上越警察署で行われた贈呈式
まほうのことば贈呈式

寄贈されたCDは今後両市内の学校や保育園、幼稚園などに配布される予定。CDについての問い合わせは「まほうのことばProject」080-3575-8020。

「まほうのことば」視聴はこちら