上越市内の社会福祉施設に入所の90代女性が陽性

続報


県と上越市は2020年8月31日、同市に住む無職の90代女性が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県によると女性は現在、県立中央病院の集中治療室(ICU)で入院中。31日現在、容体は落ち着いているが、酸素吸入をしており、厚労省の定義によるとICUでの治療は「重症者」と位置付けられる。同市内での感染は15人目。県内では143人目。

県と市によると女性は8月30日、38.4度の発熱やせき、たん、嘔吐の症状があった。一度は解熱したが、翌31日、再び38.4度の発熱と嘔吐の症状があったため、医療機関を受診し、抗原検査の結果、陽性と判明した。抗原検査の陽性判明後、医師の指示で保健環境科学研究所でPCR検査を実施した結果は陰性だったという。

県などによると女性は現在、市内の社会福祉施設に入所している。施設からは外出していないほか、8月1日以降、女性が入居する施設は家族らとの面会を中止しているという。

女性以外で発熱した入所者もいたが、抗原検査の結果は陰性で、症状が出ている施設職員はいないという。

同市は市内の社会福祉施設に対し、予防対策などについて文書で通知する。

県は女性の濃厚接触者の把握を進めているが、女性と接触のあった職員や入所者など、「広く検査を実施していく」としている。