アカデミー作品賞候補の映画「ドライブ・マイ・カー」に上越が登場

第94回米アカデミー賞の候補作が2022年2月8日に発表され、濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が日本初の作品賞など、計4部門にノミネートされた。世界中から注目されている映画に、コメリ上越国分店や、上越高田インターの標識、親不知のスノーシェッドなど、見慣れた上越の景色が登場している。

↓映画「ドライブ・マイ・カー」に登場するコメリハード&グリーン上越国分店
コメリ1

約3時間という長い映画だが、上越地域が出てくるのは2時間半を過ぎてから。映画後半、広島の国際演劇祭に招待された舞台演出家の家福(西島秀俊)は、主役の不祥事により舞台を中止するか、家福自身が演じるかの決断を迫られる。愛する妻を失い、喪失感を抱えながら生きる家福が、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)と出会ってともに過ごす。家福は新たな一歩を踏み出すきっかけを見つけようと、彼女の故郷である北海道を目指す。

親不知のスノーシェッドを走るサーブ900(映画の予告編YouTubeより)
予告動画

2人のドライブの道のりをたどってみよう。愛車サーブ900で広島を出発し、下道で糸魚川市の親不知へ。左側に日本海を見ながら国道8号のスノーシェッドを通り、ホームセンターコメリで防寒具と長靴を買う。映画に登場する店舗は、立地や外観から「コメリハード&グリーン 上越国分店」に間違いない。

コメリ本社(新潟市)は、公式Twitterで「コメリも外観だけ出演してますっ」と発信している。上越国分店に確かめると「一昨年12月頃に撮影に来た。ロケは1時間弱で、何回も撮り直しをしていた。防寒具や長靴は当店で買ってもらったかは不明」と話す。

上信越道の上越高田ICへの分岐地点(googleストリートビューより)
高速分岐

北陸自動車道に乗って間もなく、上信越自動車道へ分岐する「上越高田」の標識が映る。北陸道で新潟市まで行き、そこから新日本海フェリーで北海道の小樽に向かったと考えられる。

グーグルマップで調べると、広島から新潟まで最短で約890kmある。この距離をみさきは一睡もせず走り通したことになる。

映画「ドライブ・マイ・カー」は昨年夏、J-MAXシアターで上映された。現在は高田世界館で2月18日まで再上映中。

◇「ドライブ・マイ・カー」公式サイト
https://dmc.bitters.co.jp/

◇「ドライブ・マイ・カー」予告


ドライブ・マイ・カーちらし