皇室ゆかりの岩の原葡萄園「慶祝ワイン」発売 天皇在位30年と新天皇即位に祝意

新潟県上越市北方の岩の原葡萄園(神田和明社長)は、天皇陛下在位30年と皇太子さまの天皇即位を祝う数量限定の赤ワイン「慶祝ワイン」を、2019年4月6日に発売した。

岩の原葡萄園「慶祝ワイン」
慶祝ワイン

同社は1890年(明治23年)の創業以来、皇室との縁が深く、栽培したワイン用ブドウやワインを献上し、明治天皇からは「菊水印」を下賜された。1902年(明治35年)には当時皇太子だった大正天皇が行啓し、「日本人が己れ一箇の資力にして是だけの事業を成せしは感心の至りなり」と述べたという。ご成婚前の昭和天皇の皇后、香淳皇后や高円宮さまも同社を訪ねられている。

同社によると、慶祝ワインは過去に皇太子さまご成婚と長女の愛子さまご誕生に合わせ、2回発売。今回は「昔から皇室とのつながりも深く、お祝いの記念に」と、昨年の夏頃から発売に向け準備を進めてきたという。

1923年(大正12年)に岩の原葡萄園を訪れた昭和天皇の皇后、香淳皇后生家の久邇宮一家。右から2人目が後に香淳皇后となる良子女王
久邇宮家

同社の創業者で「日本のワインぶどうの父」とも呼ばれる川上善兵衛(1868〜1944年)が開発したブドウである、2016年産の「マスカット・ベーリーA」と「ブラック・クイーン」を使用。石蔵で樽熟成させ、マスカット・ベーリーAの豊かな果実味にブラック・クイーンの厚みあるボディと酸味、樽由来の熟成香が調和し、凝縮感のある味わいが楽しめる。

特製の木箱入りで、瓶には菊水印と金文字で「慶祝」と印字されたラベルが貼られている。同社と皇室との縁を記したリーフレット付き。

広報担当の今井圭介さんは「新しい時代を迎え、門出や祝いの席などで飲んでいただきたい」と話している。

製造本数は今年の西暦にかけて、2019本。720ml入り、5400円(税込み)。全国の酒類取扱店のほか、同社ホームページhttp://www.iwanohara.sgn.ne.jp/のオンラインストアで購入できる。問い合わせは同社025-528-4002