新潟県上越市の直江津地区の小学生が、直江津をテーマに白いTシャツに自由に絵や文字を描き制作した「なおえつTシャツ」が、同市西本町3の直江津ショッピングセンター「エルマール」イベント広場に2021年8月4日から展示されている。日本海やイルカなどを鮮やかな色づかいで描いた133枚のTシャツがハンガーにつるされ、買い物客の目を引いている。
直江津地区を中心に街の魅力の発信や街と人をつなぐ活動に取り組む市民グループ「みずいろ実行委員会」(坂詰つぐみ代表)が企画した。新型コロナウイルスの影響で、小学校などで大勢で集まってワークショップをする活動が制限されることから、「密にならずに子どもたちと街をにぎやかにすることができないか」と取り組んだ。
地元企業などから協賛金を集めて経費を確保し、地元の市立直江津小2、4年生と直江津南小5年生、古城小全校児童に制作を依頼した。
児童らは無地のほか、オリジナルTシャツ制作を手がける「コラボショップ」(同市本町3)が考案した「NAOETSU ECHIGO」や直江津の「N」などのロゴ入りの中から好きなTシャツを選び、白いキャンバスに見立てて布用の絵の具で自由に絵を描いた。日本海をイメージし鮮やかな青色や水色を使ったものも多く、市立水族博物館「うみがたり」のマゼランペンギンやイルカ、直江津祇園祭の花火、電車などが描かれている。自分の手形を押したものや、「大すきなおえつ」「なおえつファイト!」などの街へのエールも添えられている。
市内の小学6年生の男子児童(12)は「みんなとても奇麗な色で、ペンギンや魚、海など直江津らしさがある」と熱心に見ていた。坂詰代表(58)は「海のブルーも奇麗で、2階から見てもいい。どれも見ていて楽しいのでやってよかった」と話していた。
展示は8月8日まで。終了後、Tシャツは児童に返却され、それぞれで着てもらうという。