上越市牧区柳島の金井旅館が全焼

上越警察署によると2020年9月17日午後5時半過ぎ、上越市牧区柳島の金井旅館で火災があり、木造2階建ての約765.7平方mを全焼し、午後8時10分に鎮火した。60代男性従業員が煙を吸い込み病院に搬送された。命に別条はない。

金井旅館(2020年9月17日午後6時頃撮影)
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現場は国道405号と県道の分岐点の近くにある、旅館、食堂、商店などが一体となっている建物。同署によると、出火当時、宿泊客は不在で、建物内には搬送された男性1人しかいなかった。男性は厨房で調理をしていたところ、火が油に入り、配線などを伝わり、天井まで燃え広がったという。男性は消火器で火を消そうとした際、煙を吸い込んだ。

火の手は建物の大部分に広がり、黒煙と炎を上げて激しく燃え、時折爆発音が響いた。現場は住民らが集まり騒然となった。近くに住む70代女性は、「外が騒がしくて出てみたら、真っ黒な煙が上がり、1階と2階の窓や戸の隙間から煙が漏れていてびっくりした。消防団が来る少し前に2階から火が見えるようになった」と話した。旅館のオーナーで、出火当時は妙高市にいたという男性は現場に駆けつけ、「火事を出したと(男性従業員から)電話があり、びっくりした」と話していた。

同署が出火原因などを捜査中。

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金井旅館の場所