新潟県上越市板倉区久々野の温泉宿泊施設「ゑしんの里やすらぎ荘」周辺で約5000株のシバザクラが見頃を迎えている。高台に建つ施設の法面にピンクや薄紫、白などの花が “じゅうたん” のように広がり、甘い香りを漂わせながら咲いている。花は5月中旬まで楽しめるという。
シバザクラは地元有志でつくる「みどりやすらぎグループ」が、2015年から同市の地域活動支援事業の補助金を活用し植栽を始めた。毎年秋の植栽作業には地元の市立板倉中学校の3年生も参加し、地域を挙げて花の名所づくりに取り組んでいる。
植栽面積は現在1800平方m。植えてから十分な大きさに成長するまで2、3年はかかることから、今年見頃を迎えているのはこのうち1300平方m、約5000株。シバザクラは地面を覆い尽くす鮮やかなピンク色が印象的だが、色別に8種類を植栽しており、場所によって微妙な色の違いも楽しめる。
周辺には棚田が広がり、水の入った田んぼに鮮やかな色のシバザクラが映り、50匹のこいのぼりも優雅に泳いでいる。
やすらぎ荘は泉質の違う2種類の温泉を楽しめる施設で、浴室からもシバザクラを眺めることができる。
管理している関係者によると、見頃を迎える頃になると雑草も成長し景観を損ねることから「雑草は1本も見逃さないという気持ちで世話をしている」と話していた。
2018年5月5日午前11時30分〜午後2時までは「てらの春まつり」が開かれる。名物の山菜のウド汁が振る舞われるほか、山菜や焼き鳥、笹寿しなどの販売がある。
問い合わせは0255-78-4833。