自宅で上越産ヒラメやタイを簡単調理 「鮮魚の福袋」登場

新型コロナウイルスの感染拡大で外食を控える人が増える中、地元で水揚げされた魚介類が家庭で簡単に調理できる「上越産鮮魚の福袋」の販売が2020年4月26日、新潟県上越市内の仕出し店や飲食店3店で始まった。福袋の中身はヒラメの刺し身やベニズワイガニのみそ汁といった豪華メニュー。臨時休校中の子どもたちも調理できるように工夫されており、一般的なテイクアウト商品とは一線を画している。

「上越産鮮魚の福袋」(4人1回分) 福袋

企画したのは柿崎区の食料品販売・仕出し店の「マルカ」と民宿「わすけ」、吉川区の割烹「品和亭」の3店でつくる「景家御膳の会」。同会は戦国時代に柿崎区を治めた武将、柿崎景家の名を借り、郷土料理や地元の食材を使った景家御膳を提供してきた。

新型コロナの影響で多くの飲食店がテイクアウトや仕出し料理を打ち出しているが、上越産鮮魚の魅力発信や休校と外出自粛でストレスがたまっている子どもたちに料理を楽しんでもらおうと、下処理をした鮮魚の詰め合わせを発案した。仕入れによって魚の種類が変わる場合もあるが、地元で水揚げされたヒラメとホウボウ、タイ、ベニズワイガニのセットで、すべて真空パックで冷凍されている。

調理完成例(景家御膳の会提供) 福袋料理1

ヒラメは刺し身と昆布締めの2種類で、解凍して切るだけで食べられる。三枚に下ろされたホウボウはフライ用。旬のタイは頭と骨でとっただしに切り身やタケノコ、ギンナンなどの具材を入れ味付け済みで、米と炊くだけで本格的な「鯛の炊き込みご飯」が完成する。ベニズワイガニは下処理後に食べやすくカットし、だし汁ごと冷凍。火にかけて解凍し、家にあるみそを入れるとカニの身がぎっしり詰まった濃厚な「カニ汁」が味わえる。

LINEアカウント「じょうえつ地魚福袋」で作り方の動画を配信 鮮魚動画1

子どもでもホウボウにパン粉を付けたり、油で揚げたり、みそ汁のみそを溶いたりと調理が可能。刺し身をカルパッチョに、フライをムニエルや煮付けにと、家族で相談しながらアレンジもできる。LINEアカウント「じょうえつ地魚福袋」で、日本料理技能士の会のメンバーが作り方を説明する動画を配信しているほか、AIチャットボットで質問にも答える。

4人分が2回味わえる量があり、価格は5400円(税込み)。福袋なので「おまけ」が付く場合も。配達や宅配便利用は応相談。

同会事務局の佐藤一さん(45・わすけ店主)は「外出を控えている中、家で料理をして上越の魚を味わってほしい」と話している。

購入は取り扱い3店に電話で予約する。マルカ(柿崎区米山寺)025-536-5106、わすけ(同上下浜)025-536-2110、品和亭(吉川区原之町)025-548-2008

ホームページ http://www.wasuke.com/fukubukuro

ちらし 福袋ちらし2020

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