上越市が「移住コンシェルジュ」設置 Uターン女性を採用

新潟県上越市は同市への移住や定住をサポートする「移住・定住コンシェルジュ」として、同市にUターンしてきた柳原志保さん(41)を採用した。コンシェルジュは同市の本年度事業の目玉の一つ。2019年4月23日、村山秀幸市長が辞令を交付した。

同市自治・地域振興課内に移住相談窓口である「上越市ふるさと暮らし支援センター」を設置しているが、これまで専任の職員はいなかった。コンシェルジュは非常勤一般職員で、移住・定住に関する情報発信や相談対応、定住支援を一貫して行う専門員として中核的な役割を担う。

上越市の移住・定住コンシェルジュとして採用された柳原さん
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コンシェルジュの柳原さんは、同市石橋2出身で、観光の専門学校への進学のため上京し、卒業後は東京で旅行会社などに勤務した。上越の子育て環境に惹かれ5年前にUターンし、市の非常勤職員を務めていた。

村山市長から辞令書を受け取った柳原さんは「旅行会社での経験などを生かして地域の方々と関わっていきたい。まずはより多くの人にコンシェルジュを知ってもらえるように頑張りたい」と抱負を語った。

村山市長は、本年度の新規事業であるとこから「前例はないので大胆にやって活躍してほしい。頑張って」と激励した。

柳原さんは、同市自治・地域振興課に勤務し、移住相談や移住イベントの出展準備、移住を検討している人の現地案内などを行う。また移住者のフォローアップや受け入れ地域の住民の意識啓発なども担当する。

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同市ではこのほか本年度の新規事業として、すでに同市に移住した人が地域の魅力を発信する「移住インフルエンサー」を5人程度配置するほか、都市部の人が2週間から1か月程度同市で働き収入を得ながら暮らす「ふるさとワーキングホリデー」などを新たに実施する。