新潟県上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」に、新たにゴマフアザラシ2頭が仲間入りした。同館での飼育数は4頭となり、愛らしい仕草が人気を集めている。
新たに仲間入りしたのは、オスのアラシ(11)とメスのナノハ(12)。種の保存のため、水族館同士が生き物を貸し借りして繁殖を進めるブリーディングローン制度で、名古屋港水族館(愛知県名古屋市)からやって来た。同館での受け入れは今回が初めて。
アラシは小柄で、体の“ゴマ模様”がはっきりとしているのが特徴。ナノハは4頭の中で一番体が大きく、黒っぽい背中が見分けるポイントだという。
2頭は飼育員に手の動きに合わせて、ヒレ状の前足を振ったり、体をクルクル回転させたりするパフォーマンスを練習中。タイミングが合えば昼の給餌の際などに見ることができる。
飼育員の伊東祐花さん(26)は「それぞれの性格の違いや個性なども見つけて親しんでもらえれば。新たなペアや生命の誕生もゆっくり、あたたかく見守ってほしい」と話している。