上越市の金谷山スキー場で安全祈願祭 積雪不足で1月12日のオープンは延期

【追記】

新潟県は2025年1月9日、12日に予定していた金谷山スキー場の今季のオープンについて、十分な積雪量がなく、安全滑走ができないとして延期すると発表した。同スキー場では積雪70cm以上、圧雪状態で30cm以上あることがゲレンデの滑走条件となる。9日午前は積雪20cmだった。12日のリフト無料開放は実施しない。 


新潟県上越市大貫にある金谷山スキー場が2025年1月12日、今シーズンの営業を始める。オープンに先立ち、無事故などを願う安全祈願祭が12月20日に開かれた。

オープンを待つ金谷山スキー場

日本スキー発祥の地と呼ばれる同市の市街地から最も近いスキー場として小さな子供がいる家族連れや上級スキーヤーらに親しまれる。シングルリフト1基に白旗山、尾根、向山の3コースがあるほか、そり遊び、雪遊びができる専用エリア「スノーパーク」も設けられる。同市によると昨シーズン、リフトが運転したのは2024年1月29〜2月15日までの19日間で、リフト利用者数は1242人だった。

安全祈願祭は関係者約20人が出席した

安全祈願祭はスキー場近くの「対米館」で行われた。地元町内会や関係団体などから約20人が出席。神事が執り行われ、出席者たちが祭壇に玉串を捧げ、今シーズンの安全を祈願した。金谷山スキー場安全対策連絡協議会の星野健会長は「今年は地震や津波など暗いこともあった。金谷山スキー場は小規模だが、安心安全で楽しめる。何度も来てほしい」と話した。ゲレンデでは圧雪車やスノーモービルのおはらいも行われた。

圧雪車やスノーモービルもおはらい

スキー場開設期間は1月12日〜3月9日で、積雪70cm以上、圧雪状態で30cm以上が滑走目安となる。リフト料金は1回券大人210円、同小中学生160円。毎月第3日曜はスキーこどもの日で小学生が、毎週土曜は「こどもの日パスポート」提示者がそれぞれ無料になる。このほか、「スキーの日」に制定されている1月12日は来場者全員が無料となる。2月1、2の両日は冬の恒例イベント「レルヒ祭―日本スキー発祥114周年―」が開かれる予定。