上越市の柿崎沖で漁船転覆 行方不明の男性船長発見も死亡確認

【追記】上越海上保安署は2024年5月6日午前8時20分頃、新潟県上越市柿崎区の柿崎中央海水浴場から北に約2.5kmの沖合で海に浮く男性を発見し、行方不明となっていた男性船長(76)と判明、死亡が確認された。男性に目立った外傷はなく、死因は調査中。

同署によると、転覆した船のプロペラ部分には刺し網が絡まっていて、同署では刺し網を仕掛ける際に網がプロペラに絡まって操船に支障が生じ、海中に転落、転覆に至ったものとみている。

転覆した漁船「第三和光丸」(上越海上保安署提供)


上越海上保安署によると2024年5月5日午後10時半頃、新潟県上越市の柿崎沖で、漁船が転覆しているのが見つかった。この船に乗っていた同市柿崎区の男性船長(76)が行方不明となっており、海保の巡視艇や航空機などが捜索に当たっている。

転覆したのは、総トン数1.1トンの漁船「第三和光丸」。船長の男性は同日午後5時頃に刺し網漁のため1人で柿崎漁港を出港したが、夜になっても戻らなかったため、出港するのを見ていた漁業仲間が午後9時37分に同署に通報した。午後10時半頃、捜索に出た仲間が柿崎漁港から北北西に約1.5kmの海域で転覆した船を発見した。

その後、仲間の船6隻と同署や新潟海上保安部の巡視艇と巡視船、新潟航空基地の航空機が総勢約40人態勢で捜索に当たったが発見には至らず、6日午前も海保による捜索が続いている。

同署によると、転覆船発見時の天候は晴れで、波の高さは0.5mと穏やかだった。