春の訪れ告げるミズバショウ見頃 妙高市のいもり池で10万株

新潟県妙高市関川のいもり池でミズバショウが見頃を迎え、春の訪れを告げている。晴天に恵まれたゴールデンウィーク初日の2024年4月27日には、多くの人が散策に訪れ、かれんな花を眺めたり、写真に収めたりしていた。

ミズバショウが見頃を迎えているいもり池(4月27日午前10時過ぎ)

ミズバショウの群生地として親しまれているいもり池周辺の湿原には、10万株ほどが自生しているとされている。池のほとりに立つ妙高高原ビジターセンターによると、今年は雪解けが早かったことから、咲き始めは例年より早く4月上旬だったが、見頃は例年と同様。27日時点で八分咲きで、天候にもよるが、花は来週いっぱいまで楽しめるという。

八分咲きのミズバショウ

同センターの松井茂館長は「3月が真冬のように寒かったので、春が遅いと思ったけれど、一気に春になって花や鳥がいもり池に来ている。オオヤマザクラも盛りでショウジョウバカマも見頃。気温が高いので春は駆け足で過ぎそう」と話していた。

池の周囲を巡るコースのほか、湿原の中を通る遊歩道約200mもあり、観光客らはミズバショウを間近に眺め、妙高山などの風景と合わせて写真撮影を楽しんでいた。

湿原を通る遊歩道はミズバショウや妙高山の撮影で人気

愛知県から夫と旅行に来ていた女性(77)は「初めて来たけれど、奇麗にたくさん咲いている。ヤマザクラやネコノメソウ、緑も奇麗で気持ちいい」と微笑んでいた。