新潟県上越市本城町の高田城址公園で2024年3月6日、ブロンズ像や樹木などの冬囲いの取り外しが始まった。2日前に降った雪が残る中、3月29日の第99回高田城址公園観桜会の開幕に向け、公園管理人らが作業を進めている。
雪の重みから守る冬囲いは、西堀の遊歩道沿いや噴水広場東側にあるブロンズ像計26基と、サツキやツツジなどの低木約5000本に施されている。取り外し作業は毎年3月上旬に始まり、観桜会開幕前の下旬まで続く。
今年は積雪が残り、冷たい小雨もぱらつく天気での初日となり、公園管理人と市シルバー人材センターの会員計10人が作業に当たった。西堀沿いでは、作業員が滑らないよう足元に注意を払いながら、ハサミや鎌で竹を結んでいた縄を切り、組まれた竹や丸太が解体されると、装い新たなブロンズ像が姿を現した。
今冬は少雪だったため、樹木の被害の心配はなかったという。公園管理人の宮崎直樹さんは「何事もなく春を迎えられたので、無事に取り外し作業も終えられるよう安全に注意したい。まだしばらく寒い日が続くが、高田城址公園で春を感じていただければ」と話していた。