上越警察署によると2024年3月4日午前11時前、上越市本町1の会社員川合将也さん(41)方の木造2階建ての店舗兼住宅から出火。隣接する住宅や飲食店など計8棟が焼け、約4時間後の午後3時前に鎮火した。けが人はいない。
現場はえちごトキめき鉄道の高田駅から南側に約1.5km、市立南本町小学校北側の雁木通りで発生した。本町通り東側に軒を連ねる民家や飲食店、美容院などが燃えた。同署はいずれも全焼とみている。
川合さんは自宅で理容業を営む母親(75)と2人暮らし。出火当時2人とも家にいなかった。建物は激しく炎を上げ、現場一帯は黒煙が立ち込め、一時騒然とした。
現場近くに勤務する男性は「宅配便の人から焦げ臭いと言われて外に出たら煙が上がっていて、視界ゼロで驚いた。真っ黒な煙が上がってから火が見えて、とても怖かった。煙がすごいため、警察から避難を考えてほしいと言われた」と話したほか、消火活動を見守っていた人たちは「火は屋根を伝ってあっという間に広がった」などと話していた。
出火原因や焼失面積などは上越署が調査中。
▼全焼した8棟