上越市本町5の居酒屋「松」でノロウイルス食中毒 客9人が症状

新潟県福祉保健部は2024年2月17日、上越市本町5の居酒屋「松」でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。上越保健所は同店が提供した食事が原因と断定し、2月17日の1日間を営業停止処分とした。

同店は刺し身など魚料理を中心に提供する店で、県によると、同所管内の医療機関から13日、同店を利用し胃腸炎症状のある患者を診察したと同所に連絡があった。調査の結果、2月10、11の2日間に同店で食事をした人のうち、調査できた12グループ37人中、20〜60代の男女9人が下痢や発熱、嘔吐(おうと)などの症状があり、このうち8人の便からノロウイルスが検出された。患者のうち5人が医療機関を受診したが、入院した人はおらず、全員快方に向かっている。

同所は、患者に共通する食事が同店で提供されたものだけであることなどから、同店が10、11日に提供した食事が食中毒の原因と断定。料理や食材の特定には至っていない。また、この2日間に同店で食事をしたが、連絡が取れず調査できていない人もいるという。

同所は同店に対し、調理施設の清掃や、設備と器具の洗浄消毒などを指示し、調理従業者に衛生教育を実施する。