上越市の「食堂ニューミサ」と信州プロレスリングがタッグ 能登半島地震の被災地復興支援でイベント

みそラーメンで知られる新潟県上越市中郷区の「食堂ニューミサ」(上田貴之社長)は2024年1月28日、同店駐車場で能登半島地震の被災地復興支援イベントを開いた。長野県の社会人お笑いプロレスごっこ団体「信州プロレスリング」による「上越支援マッチ」が行われたほか、復興支援メニューを販売。売り上げ金は全額被災地に寄付する。

特設の雪上リングでプロレスを披露した「信州プロレスリング」。右は女将の上田さん

同店女将の上田幸子さんは「被災地の復興には笑顔、元気、みんなで支え合うことが大切と思った。とにかく何かやらなきゃ」とイベント開催を決め、店と親交のある信州プロレスリングが賛同した。

信州プロレスリングは2007年に旗揚げしたユーモアとエンターテインメント性を重視した試合を披露する団体。「安全第一」「入場無料」などを掲げ、長野県を中心に活動している。2011年の長野県北部地震で被災した栄村の避難所へ震災1週間後に訪問。プロレスで多くの人たちに笑いと元気を届けた。上越市では毎年、たにはま海水浴場の砂浜で熱戦を繰り広げる団体としても知られる。グレート☆無茶代表は「地震で上越も大変だと聞いた。自粛ムードになりつつある雰囲気を払拭し、上越を盛り上げたい。今こそ我々が盛り上げたい」とイベント参加への思いを語った。

張り手やチョップの応酬

この日は午前と午後の2部で実施。選手10人が出場し会場を盛り上げた。このうち、午後は雪が降るあいにくの天候となったが、急きょ設置された雪上リングを多くの観客が囲んだ。リングのコーナーポストは4人の観客が担当し、ゴムひもをロープが代わりに2試合が行われた。

選手たちは覆面やコスチューム姿で登場し、観客を巻き込みながら試合を展開。“ピコピコハンマー”や風船など小道具を使ったパフォーマンスや場外乱闘、子供たちが参戦する場面もあった。ドロップキックなどの大技も飛び出し、会場は終始笑いと歓声に包まれていた。

風船や雪のかたまりを投げる攻撃も

盛り上がりを見せた場外乱闘

大技に観客からは歓声

会場では復興支援メニューとして金沢の金箔(きんぱく)を使った汁粉や特製焼きそばなどを販売。石川の被災地、被災地のみそ蔵、上越市で多大な被害のあったなおえつ海水浴場の3か所にむけてそれぞれ募金箱を設置した。上田さんによると今後は被災地に炊き出しのボランティアとして出向くことも企画するという。上田さんは多くの人たちの協力に「うれしいしありがたい。感謝しかない」と話した。

汁粉など復興支援メニューも販売

 

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