能登半島地震の被災地石川への支援物資募る 経営者有志が団体設立 1月22日まで受け付け

能登半島地震の被災地石川県に支援物資を届けようと、新潟県上越市の経営者らが支援団体を設立し、2024年1月17日から22日まで企業や一般市民からの物資の提供を受け付けている。

「能登半島地震の支援・上越有志会」は、木材加工とキノコ栽培を手がる「DIY.TOK」(戸野目)の五十嵐健一代表(50)が「できることをやろう」と発起人となって立ち上げた。「割烹明治庵」(大潟区雁子浜)の佐藤豊代表(64)など計6人が会のメンバーで、ほかに物資の受け付けなどを手伝うボランティアが運営に加わる。

石川県への支援物資受け付け場所の上越観光物産センター

被災地の石川県は支援物資について、企業や団体、自治体からのまとまった規模の提供のみ受け入れていて、個人からの提供は受け付けていない。同団体は支援物資提供の申請済みで、同県までの輸送も市内企業の協力が決まっているという。

募集している物資は石川県との調整で品目を限定している。飲料水(水に限る)、賞味期限が数か月以上のレトルト食品やインスタント麺、カイロ、紙おむつ、生理用品、アルコール消毒液、毛布(新品で袋入りに限る)で、いずれも未開封のもの。輸送や被災地での配布をスムーズにするため、箱単位で受け付ける。受け付け場所は同市藤野新田の旧上越観光物産センターで、市の施設としては閉館し使用していないため、同市から無料で借りている。時間は午前9時から午後4時まで。

静岡の企業から提供された飲料水が運び込まれた

同会によると、すでに上越市や妙高市の量販店や企業からカップ麺100ケースや飲料水300ケースなどの提供の申し出があったほか、16日にはキノコ栽培のつながりで静岡県の企業から200ケースあまりの飲料水が届けられた。

五十嵐さんは「上越も被災地でもあり、募金をしたいという人もいたが、上越で品物を買って支援物資にした方がほんのわずかかもしれないが地元の困っている所にも(経済の)サイクルが回るのではと考えた」と話し、協力を呼び掛けた。

22日まで物資を受け付け、その後石川県の指示を受けて仕分け場所か避難所に届ける予定。問い合わせは五十嵐さん090-3686-5669(午前9時〜午後4時)。

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