陸上自衛隊高田駐屯地で年末恒例の餅つき 4年ぶり従来規模で実施に200人

新潟県上越市南城町3の陸上自衛隊高田駐屯地(萩森泰聡司令)で2023年12月20日、「駐屯地餅つき」が行われた。コロナ禍前と同規模での実施は4年ぶりで、関係者200人以上が集まる中、隊員らが新年への決意を込めて力強くきねを振るった。

力強くきねを振るい餅をつく隊員

1年の締めくくりと、関係団体が顔を合わせる機会として行われる年末恒例の行事。昨年は県内の大雪災害派遣で中止となり、コロナ禍では中止や縮小開催していた。

上越市や自衛隊協力会、近隣町内会などから21人と、隊員約200人が参加した。萩森司令は「今年は高田城址公園における市中パレード、駐屯地創設73周年記念行事など、例年と同様の行事を開催できた。国際情勢が厳しさを増す中、より危機意識を高く持ち、日々着実に実力を積み上げ、信頼と感謝を合言葉に地域と共に歩んでいく」とあいさつした。

200人以上が集まった「駐屯地餅つき」

今年と来年のえとである「卯(う)」「辰(たつ)」と書かれた紙を貼った臼が二つ用意され、萩森司令をはじめ、中川幹太上越市長ら来賓が順番に3回ずつ餅をついた。きねが振るわれるのに合わせ、会場には「よいしょ」の掛け声と手拍子が響いた。

餅をつく中川市長

来年の年男として隊員を代表して餅をついた同市出身で、第2普通科連隊の滝澤流士長(23)は、昇任に向け陸曹教育隊への入校が控えているといい「挑戦の年にするという気持ちを込めて餅をついた。分からないこともたくさんあるので勉強し、日々成長したい」と話した。

この日はもち米147kg、735人分の餅をつき、来賓には力うどんにして振る舞われ、隊員は昼食としてあんこ餅や雑煮にして味わった。