冬の食卓彩る「アスパラ菜」の販売解禁 上越市の農産物直売所「あるるん畑」

新潟県上越市大道福田のJAえちご上越の農産物直売所「あるるん畑」で2023年12月18日、冬の食卓を彩る葉物野菜「アスパラ菜」の販売が解禁された。買い物客はアスパラ菜がずらりと並ぶコーナーで足を止め、商品を購入していた。

あるるん畑では18日に「アスパラ菜」の販売が解禁された

同市の特産野菜に認定されている「アスパラ菜」は同直売所では冬の人気商品で、解禁を楽しみに待つファンも多いという。初雪以降、気温が下がると甘みが増して最もおいしい時期を迎える。とう立ちした茎葉とつぼみを食べる野菜で、風味や食感がアスパラガスと似ているのが特徴。通常は「オータムポエム」や「愛味菜(まなみな)」と呼ばれるが、同JAではブランド化を図るため、「アスパラ菜」の名称では毎年12月20日前後に解禁日を設定し、販売している。

あるるん畑利用組合組合長で、アスパラ菜も出荷しているエー・エフグリーン(浦川原区)社長の相澤誠一さん(71)によると、今年は10月の天候が例年と比べて暖かかったため、生育は例年よりも約半月早いという。「今年は比較的暑かったので味も心配したが、変わらないおいしさ。アスパラ菜は寒くなって甘みが増してさらにおいしくなるのでぜひ味わってほしい」とピーアールした。

コーナーには買い物客が足を止めて商品を手に取った

市内の60代女性は「この時期、買い物に来るといつも購入する。甘みがあって柔らかく、どんな料理にも合う。埼玉にいる娘が大好きな野菜なので今年も送ってあげる」と話した。

販売コーナーではおいしく味わえるレシピも設置している。担当者によると素材の味を一番実感できるおひたしがおすすめ。毎年、2月下旬から3月下旬まで販売されているが、天候などによる生育状況で、早めに終了する場合もある。

1袋200g入り。価格は200円。営業時間は午前9時30分〜午後6時。31日〜来年1月3日は休み。