ヤクルト小川投手ら小学生に直接指導 上越市で現役プロ選手による野球教室

プロ野球東京ヤクルトスワローズの現役選手による野球教室が2023年11月12日、新潟県上越市富岡の市少年野球場で開かれ、市内の小学生110人が参加した。エースの小川泰弘投手(33)らから直接指導を受けたほか、プロの投打を間近で体感した。

小川投手のピッチングを間近で見学する児童ら

主催は上越ヤクルト販売。現役選手を招くのは2008年以来15年ぶりで、上越市学童野球連盟に所属する幼年野球15チームの4〜6年生が参加した。

指導したのは、今季10勝を挙げた小川投手と原樹理投手(30)、西田明央捕手(31)の3人。キャッチボールから始まり、ピッチングやノック、トスバッティングを行った。

投球フォームを指導する小川投手

ピッチング指導では、小川投手が投球フォームについて解説し、「腕をひじから上げると肩が詰まってけがをする。犬の背中をなでるイメージで手から上げて、まっすぐ踏み出して上半身をかぶせる」と手本を見せた。その後児童が1人ずつ投球し、原投手は「体をキャッチャーの方に向けるのは最後まで我慢して」などと個別に指導。最後に小川投手がマウンドに上がりピッチングを披露すると、球の速さに会場がどよめいた。

投球についてアドバイスする原投手

トスバッティングでは、各チームの代表者が3球ずつ打ち飛距離を競い、西田捕手も圧巻のスイングを見せた。最も遠くに飛ばした捕手の男子児童(12)は、原投手の助言で初めてホームランを打てたといい、「気持ち良かった。感覚を覚えたのでまたホームランを打ちたい。キャッチャー送球も相手を思いやってコントロールよく投げることを教わった」と話していた。

西田捕手のトスでボールを打つ児童

閉会式であいさつする(左から)西田捕手、小川投手、原投手

閉会式では抽選会が行われ、参加児童にサインボールやサイン入りユニフォームなどが贈られた。