「雁木、高田、新井、直江津」歌い込む 石川さゆりさん新曲「越後瞽女」

「津軽海峡・冬景色」「天城越え」などの大ヒット曲で知られる人気演歌歌手の石川さゆりさん(65)が盲目の旅芸人「瞽女(ごぜ)」を歌った新曲「越後瞽女」が、2023年10月18日に発売された。門付け巡業の厳しい瞽女の旅を石川さんならではの情感豊かに歌い上げる曲で、歌詞には高田瞽女の古里の高田や新井、直江津など上越地域の地名が盛り込まれている。

「雁木抜ければ つま折れ笠に 雪が頬打つ 風が泣く――」で始まる詞は、フォークグループ「かぐや姫」の大ヒット曲「神田川」を手がけ、2021年に死去した作詞家の喜多條忠(まこと)さんが作詞した。石川さんが生前の喜多條さんに依頼したという。

ジャケットは三味線を持つ瞽女の旅装束(テイチクエンタテインメント提供)

10月24日夜にNHKの生放送歌番組「うたコン」に出演した石川さんは、「瞽女さまたちは旅をして歌を届けていた。隣町であんなことがあったよと、スポークスマンでもあったのかもしれないですね」と瞽女について紹介。三味線一つで村から村へ旅を続ける瞽女の優しさと力強さを熱唱した。

またレコード会社を通じ、「(瞽女は)今の時代では、なかなか忘れられてしまう存在かもしれませんが、このような方々が日本を明るく照らし続けてきたということを歌で伝えていきたいと思いました。歌手活動51年目を迎え、様々な歌を歌ってきましたがこれからは『越後瞽女』のように、日本の文化を歌で表現し届けていきたいです」とのコメントを寄せた。

「瞽女ミュージアム高田」(上越市東本町1)でもポスターを掲示

www.ishikawasayuri.com

www.goze-museum.com