オレオレ詐欺の「受け子」として愛知県の高齢女性2人から現金計700万円をだまし取ったとして、上越警察署などは2023年9月13日午前10時12分、京都市の建設作業員、中塚マスル容疑者（21）を特殊詐欺の疑いで通常逮捕した。中塚容疑者は8月24日、新潟県上越市の70代女性から現金300万円をだまし取った疑いで同署に逮捕されており、その後の捜査で発覚した。
発表などによると5月17日午前10時頃、中塚容疑者の共犯者が愛知県に住む80代女性宅に病院職員や息子をかたって「息子さんが救急外来に運ばれ、喉が化膿していたので取り除きました。がんの可能性があります」「病院で財布をなくした。仕事用のクレジットカードもない。今日中に仕事で必要なお金を準備しないとクビになる。仕事仲間もお金を調達してくれるが、お母さんもお金を準備できないか。同僚の子供が取りに行く」などと電話し、同日午後2時頃、中塚容疑者が女性宅を訪れ、現金300万円をだまし取った疑い。また同日、同様の手口で同県在住の別の80代女性からも現金400万円をだまし取った疑い。
中塚容疑者は「よく覚えていない」と否認している。
同署では3件とも同一の詐欺グループの犯行とみて、余罪など調べている。
