新潟県妙高市は物価高騰の影響を受ける家計を支援しようと、販売額1冊5000円で1万円分の買い物ができるプレミアム率100%の商品券を発行する。子育て世帯への支援として、中学生以下には同様の商品券を1人1冊配布するほか、高校生や大学生らには1人につき現金3万円を支給する。事業費約6億9240万円を計上した補正予算案を、開会中の市議会9月定例会に提案している。
プレミアム率100%の商品券販売、配布
商品券は500円券20枚で1冊になっており、販売、利用可能期間は2023年11月1日から来年2月29日までの予定。市内に本社、本店がある店舗のほか、一部のスーパーやコンビニエンスストアなどで利用できる。8月31日時点で同市に住民登録がある市民が対象で、商工会議所や商工会、市内の郵便局などで1人2冊まで購入できる。来年1月31日までに生まれた0歳から中学3年生までの約3000人には、1人1冊配布される。
高校生、大学生らには現金3万円
1998年4月2日から2008年4月1日までに生まれた高校生や大学生らには、1人につき現金3万円をその保護者に支給する。申請が必要で、8月31日から申請時までに継続して同市に住民登録がある保護者が対象となる。所得制限はない。申請開始は10月以降を予定しており、詳細は今後市ホームページで周知する。
8月の市定例記者会見で城戸陽二市長は「原油価格高騰に伴う物価高騰が続いている。家計への経済支援と、消費喚起による地域経済の活性化を図りたい」と説明した。