パリ五輪のマラソン代表選考会を前に地元で中高生と練習会 妙高市出身の畔上和弥選手

来年のパリ五輪に向け2023年10月に開かれるマラソンの日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場する新潟県妙高市出身の畔上和弥選手(26、トヨタ自動車)が8月12日、帰省先の同市で地元中高生と練習を共にし、城戸陽二妙高市長から激励を受けた。

妙高市の中高生と走る畔上選手

畔上選手は同市立妙高高原中のスキー部時代から駅伝でも活躍し、関根学園高からは陸上に専念。帝京大学では4年連続で箱根駅伝に出場し、実業団のトヨタ自動車に所属して5年目となる。今年2月の大阪マラソンで自己ベストの2時間8分29秒を記録し、MGC出場権を獲得した。

この日は妙高市陸上競技協会駅伝部の主催で練習会が開かれ、畔上選手と共に妙高高原中と新井中、関根学園高から計7人の生徒が参加した。妙高高原スポーツ公園陸上競技場で、ウォーミングアップや3000mのタイムトライアルなどを実施。畔上選手は生徒からのスランプや食生活に関する質問にも答え、「健康的な生活をしてけがをしないことが一番大事」「好き嫌いせず食べ、食事制限はストレスになるのでしない」などの話に生徒たちは真剣に聞き入っていた。

練習後は中高生からの質問に答えた

新井中3年の男子生徒(15)は「腕の振り方や体幹のぶれなさが自分とは全然違ってびっくりした。ジョギングも多くやりながらオフは楽しむことなど勉強になった」と話した。

練習後、畔上選手の元を訪れた城戸市長は、MGCについて「ベストを尽くした結果が市民に感動をもたらしてくれると思う。最高のパフォーマンスをしてくれることを願っています」と激励した。

城戸市長(右)から激励を受けた畔上選手

畔上選手は「中高生のひたむきに頑張る姿を見て初心を思い出した。一番大事なのは競技を楽しむことだと思うので、いい力をもらえた」。MGCに向け、これから北海道やアメリカで合宿し、長野県で最後の調整を行う予定といい、「自分は本命の位置ではなく厳しい戦いになると思うが、誰が勝つか分からないレースでチャンスはあると思うので、最高の準備をして淡々とやっていきたい」と冷静に語った。

東京都で10月15日に行われるMGCは、男子では67人が出場権を獲得しており、上位2人がパリ五輪の日本代表に内定する。

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