上越市の中学生代表24人が広島へ向け出発 6日開催の広島平和記念式典に参列

広島市で2023年8月6日に開催される「広島平和記念式典」に新潟県上越市の中学生24人が参列する。5日朝、上越妙高駅で行われた出発式で関係者や保護者の激励を受けた生徒たちは「いってきます」と笑顔で手を振りながら現地に向けて出発した。

5日午前7時前に行われた出発式

上越市は核兵器がもたらした悲惨な歴史や平和の尊さについて学ぶことを目的に、非核平和友好都市宣言推進事業の一環として、1996年以降、市内中学校の代表生徒を広島平和記念式典へ派遣している。同事業では長年、上越市内の中学校24校から選出された代表生徒1人ずつ、計24人を派遣してきたが、2019年からは行財政改革で規模を縮小。これまでの3分の1となる8校8人を派遣していた。市教委学校教育課によるとロシアによるウクライナ侵攻などを受け、生徒たちの平和へ向けた意識の一層の高まりや、学んだことを地域でより多くの人たちに伝える役割を担うことから、今年は過去と同様の24人に戻した。

 

出発式は駅東口のもてなしドームで行われた。あいさつに立った早川義裕教育長は「平和に対する強い思いを広島でしっかり感じ取ってほしい。現地で学んだことをしっかり胸に持ち、帰ってから次の人に伝えてくれることを期待します」と述べた。市内の全中学校の生徒のほか、小川未明文学館で開催中の平和展で市民が作成した折り鶴を潮陵中3年の池田和葵君に手渡した。

中学生や市民が作成した折り鶴を早川教育長から手渡された池田君(左)

生徒を代表し、直江津中等教育学校3年の熊谷和起君が「二度と戦争を繰り返さないためにも、あらゆる世代の方々に戦争の記憶、記録を継承し、次世代を担う私達が平和を願う心を育むことが大切。平和を守り続けることの大切さ、必要性を周りの人たちに伝えられるように見て、聞いて、感じて、学んできます」と誓いの言葉を述べた。

誓いの言葉を述べた熊谷君

生徒たちは7月15日に事前学習も実施。高田図書館に集まり、仲間づくりや現地での役割分担、オンラインで被爆体験伝承講話を聞いたほか、平和展も見学した。広島は2泊3日の日程で滞在し、記念式典参列のほか平和記念資料館など各所を見学し、7日夜に上越市に戻る予定。