夏の日差しをたっぷり浴びて 上越市の正善寺工房でウメの土用干し

新潟県上越市下正善寺の特産品加工施設、正善寺工房で2023年7月28日、ウメを天日に当てて干す「土用干し」作業が始まった。広げられたすだれに並べられたウメは夏の日差しをたっぷりと浴び、周囲は甘酸っぱい香りに包まれている。

8月中旬まで続く「土用干し」作業(7月28日午前撮影)

土用干しは梅干し作りには欠かせない梅雨明け後から行われる恒例の作業。同工房では夏の強い日差しが降り注ぐ時期になると施設駐車場にウメが“じゅうたん"のように並べられるのが風物詩となっている。

同工房の梅干しは天日塩と5倍酢を使い、塩分濃度を10%ほどに抑えているのが特長で、今年はウメ1200kgを使用した。土用干し作業は7月28日から始まり、塩と酢に漬けられたウメがスタッフたちの手によってすだれにびっしりと並べられた。同工房によると土用干しを行うことで、梅干しの色やしわを出し、柔らかくポタポタに仕上がるという。スタッフの一人は「今年もいい出来ですよ」と話した。天気にもよるが作業は8月中旬まで続く予定だ。

土用干しは色やしわを出し、ポタポタに仕上がるという

梅干しの予約を受け付けている。予約販売は9月中旬から下旬を予定。容器なしは1kg2150円、容器を持参すると同2050円。一般販売は10月からの予定で、800g2268円。同市大道福田のあるるん畑でも販売される。問い合わせは同工房025‐523‐0621(日、木曜定休)。