デザインは上越市出身の大塚いちおさん 上越高校ダンス部のチームロゴや横断幕が完成

東京都で開かれる高校ダンスの全国大会「全国高等学校ダンスドリル選手権大会」(2023年7月28〜30日)に2年連続で出場する上越市の上越高校ダンス部のチームロゴと横断幕がこのほど出来上がった。デザインは同市出身のイラストレーターでアートディレクター、大塚いちおさんが手掛け、部員たちは「横断幕を見て笑顔で踊りたい」と完成を喜んでいる。

完成した横断幕と、大塚さんがデザインしたロゴTシャツを着用する部員たち(ダンス部提供)

大会での掲示のほか、部のピーアールなどに向け、横断幕を作成した。顧問の青山梨緒養護教諭は「上越市出身の有名な大塚さんにダメもとでデザインをお願いしたところ、快く引き受けてくださった」と話し、依頼して4日後には大塚さんが同校にやってきた。大塚さんは過去、同部のダンスを間近で見たことがあり、「ダンス部の皆さんが前向きで楽しそうに、全力で踊っているのを思い出し、『少しでも協力できるなら』」と依頼を快諾した。

ロゴのキャラクターは笑顔のウサギ(ダンス部提供)

デザインは同校のスクールカラー、紫をベースに、「笑顔」をテーマに依頼した。大塚さんは「マスコットのようなキャラクターがいたら、『より部員のみんなの気持ちや方向性も一つになるのかな』と思い、キャラクターを入れることを決めた」と言い、キャラクターは部員たちが笑顔で楽しそうに飛び回るイメージに合うよう「笑顔のウサギ」が採用された。

大塚さんはNHK教育テレビ「みいつけた!」のキャラクターで椅子をモチーフにした「コッシー」の生みの親で、「コッシー」を見て育った部員たちは大塚さんが手掛けてくれることを大いに喜んだ。完成した横断幕、Tシャツを手にした部員たちからは「かわいい!」と大好評だったという。

大塚さん(下段右から3人目)と部員が対面(ダンス部提供)

部長で3年の橋塲泉咲さんは「実際に完成したものを見たときはテンションが上がりました。全国大会の力になってくれる」と笑顔。大塚さんは「厳しい練習や、緊張する大会の中ではなかなか難しいと思うが、自然に笑顔で、いつも通りのダンスをして」とエール。また、「高校の3年間を、何かに夢中になって過ごす時間はかけがえのないもの。より高みを望むことによって、さらに充実すると思う。全国大会を楽しんで」と部員たちにメッセージを贈った。

同部は現在約40人で活動。6月に長野市で開かれた選手権大会の地区予選では「HIPHOP男女混成部門Medium編成」に選抜チーム12人で出場した。天地人のオープニングテーマなどに合わせ、戦国時代に躍動する武将、忍者の姿をイメージしたダンスで見事優勝し、昨年に続き全国大会出場を決めていた。今大会で同部は30日に出場する。