新潟県の上越妙高駅西口、釜蓋遺跡公園で、夏の花のヒマワリ、約5000本が見頃を迎えている。今年初めて植えられ、夏空に映える色鮮やかな黄色い花が駅を訪れる人の目を楽しませている。
ヒマワリは、障害者の働く場を作ろうと休耕地などにヒマワリを植栽し採れた種から食用ヒマワリオイルを製造している、上越つくしの里医療福祉協会(川室優理事長)が植えた。面積は公園北側の花畑の半分に当たる約1700平方m。花畑はもともと地元住民による市民団体「吹上・釜蓋遺跡応援団」がコスモスや菜の花を植えていたが、高齢化などで継続が難しくなり、市がヒマワリの植栽場所として同協会に声をかけた。
見頃のピークは7月25日頃まで
同協会によるヒマワリの植栽は、2010年から川室理事長の発案で地元諏訪地区でスタート。ボランティアで地域の休耕地や自宅の庭などでヒマワリを育て種を提供するプロジェクトと合わせ、今年は3haを超える面積でヒマワリ栽培が行われている。
同公園のヒマワリは、同協会の障害者就労支援事業所「つくし工房」のボランティアが5月中旬に種をまき、先週から咲き始めた。時期をずらして6月中旬にも花畑の半分に種をまいたが、こちらは生育不良で開花は限られるという。
同協会法人本部参事の田邉信さんは「種をまく間隔が狭いので花は小ぶりだが、しっかりと成長した。駅から徒歩4分ほどの場所なので、散歩がてら見ていただければ。山をバックに写真を撮るのもいいと思いますよ」と話した。
ヒマワリは搾油用の品種のため、一般的なヒマワリより開花期間が短く、田邉さんによると見頃のピークは7月25日頃まで。駐車場は同公園の駐車場を利用する。