クラブチーム初参加 上越地区中学校体育大会 部活動改革で本年度から門戸開放

新潟県上越地区中学校体育大会(県中学校体育連盟など主催)が2023年6月13日から24日まで、上越市を中心に14競技が行われた。これまで原則、学校単位でしか出場できなかった同大会は、本年度から地域のクラブチームにも参加資格が与えられ、同市からはバレーボールやバドミントン、卓球、剣道など7競技に10チーム(個人戦含む)が出場した。

クラブチームで中体連主催大会に初出場した上越クラブ(青と赤のユニフォーム)

クラブチームの参加は、少子化や教員の働き方改革で国が進める中学校の部活動の段階的地域移行が背景。全国中学校体育大会(全中)を主催する日本中学校体育連盟(中体連)が今年の大会からクラブチームの参加を可能にしたことから、県中体連も同様の対応をとった。競技ごとに参加要件があり、認定を受けたチームが参加できる。去年までは、学校に部がない生徒は中体連の大会には出場できなかった。

合同チームを含む6チームが参加した、23日の男子バレーボール予選リーグ(糸魚川市能生体育館)にはクラブチームの上越クラブが出場した。同クラブには上越や妙高、糸魚川の3市の中学生65人が所属。今大会は学校にバレーボール部がない選手19人でチームを結成し、初出場した。

熱戦を繰り広げた

結果は2試合とも惜敗したが、キャプテンの宮森碧希君(上越市立頸城中3)は「自分は(けがで)コートに立てなかったが、初めて出場できた大会で、外からアドバイスを送り、出させてもらったことに感謝し楽しくできた」と振り返った。副キャプテンの村上幸翼君(同直江津中3)は「クラブで出場できるとは思っていなかったので、参加できてうれしかった。参加したからには勝ちたかったけれど、一生懸命頑張れたのでよかった。後輩には全中を目指してほしい」と話した。

同クラブによると、選手たちは、中体連主催大会ならではの保護者を含めた熱烈な応援や会場の雰囲気にのまれた部分もあったという。池田孝義監督は「中学校にバレー部がなくても中体連の試合に出れるというチャンスを与えてもらった。未来の部活動のイメージが見えたのでは」と話していた。