数か月前に金庫盗まれる被害も 上越市大貫の殺人事件で県警が132人体制の捜査本部設置

新潟県上越市大貫4の民家駐車場でこの家に住む自動車販売会社代表取締役、中村礼治さん(62)が何者かに殺害された事件で県警は2023年6月2日午後、上越警察署に捜査員132人体制の捜査本部を設置した。

捜査本部132人体制で犯人追う

上越署によると、中村さんが何者かと言い争う様子を近隣住民が目撃し通報した。犯人は中肉中背で、黒っぽい服装をしていたとみられ性別は不明。中村さんは一人暮らし。同日上越署で記者会見した捜査本部長の大澤宜夫県警刑事部長は、中村さんの頭部に殴打されたような傷が複数あり、出血していたことから、これらにより死亡した可能性が高いという見方を明らかにした。

上越署で記者会見した大澤宜夫県警刑事部長(中)ら

大澤刑事部長は「県警を挙げて被疑者検挙に努めている。パトロール強化や通学路の見守り活動など、住民の安全を保つための活動を実施する。不審なものや車などがあれば、遠慮せず110番か上越署に連絡してほしい」と呼び掛けた。

住民「犯人捕まるまで落ち着かない」

事件発生から一夜明けた2日、現場では住民から不安の声が聞かれた。

大貫4に住む40代男性は「仕事帰りに通ったら警察車両がいて、何か事件があったのだろうとは思ったけれど、まさかこんなに大きな事件だとは。しばらく戸締りなど用心したい」と話していた。事件当日の朝も中村さんにあいさつしたという近くに住む女性(82)は「静かで気さくな人だった。町内の班では一緒に除雪もしてくれた。犯人が捕まるまで気持ちが落ち着かない」と話していた。

金庫盗まれる被害も

近隣住民らによると、中村さん宅では今春、窃盗事件があったという。何者かに自宅の窓ガラスが割られ、金庫が盗まれたという。

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