観桜会場で貸しボート転覆 15歳男子高校生が死亡

=22時41分更新=

高田城百万人観桜会が開かれている新潟県上越市の高田公園内堀で2016年4月3日午後6時15分頃、男子高校生4人が乗った貸しボートが転覆し、全員が堀に投げ出された。このうち3人は無事だったが、同市北城町3の井口ひかるさん(15)が約2時間後に心肺停止状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は溺死。

上越警察署によると、4人は中学時代の同級生で、3月に市内の中学校を卒業したばかり。井口さんは県立高田農業高校に入学予定だった。

ボートが転覆したのを発見した貸しボート店の店員は、別のボートを出し3人を救助したが、1人が見つからなかったため消防に通報した。井口さんは午後8時5分、捜索していた上越消防の水難救助隊によって水中から発見された。ボートは長さ約3.6mで、堀の水深は約2m。

事故発生前に付近を通りかかった女性は「子供たちがボートを揺らして遊んでいて、周りの人も『危ないな』と言っていた」と話している。

貸しボート乗り場では、昨年も4歳児が内堀に転落する事故があった。

内堀を捜索する上越消防の水難救助隊(午後8時ごろ) 転覆事故S

転覆2S

現場

関連記事

[