「戦メリ」「ラストエンペラー」など坂本龍一さん追悼上映 高田世界館で6日から

新潟県上越市本町6の高田世界館は2023年5月6日から順次、3月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さんを追悼し、坂本さんが映画音楽を手掛け、世界的に高い評価を得た「戦場のメリークリスマス」など3作品を特集上映する。

「追悼・坂本龍一特集」のポスター(高田世界館提供)

同館では「世界中で愛される名曲、そして俳優としても存在感を示すその姿をぜひ、脳裏に焼き付けてほしい」としている。上映作品とスケジュールは次の通り。

「ラストエンペラー 劇場公開版4Kレストア」(163分)

5月6〜19日上映

清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の激動の生涯をイタリアの巨匠、ベルトルッチ監督が圧巻のスケールで描いた歴史大作。アカデミー賞作品賞ほか全9部門受賞。日本人初のアカデミー作曲賞に輝いた坂本さんは出演も果たしている。

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「シェルタリング・スカイ」(138分)

5月20〜26日上映

「ラストエンペラー」の製作チームが再集結し、サハラ砂漠を舞台にポール・ボウルズのベストセラー小説を詩情豊かに描いた壮大な愛の物語。坂本さんの哀切なメロディーがサハラ砂漠を彩り、ゴールデングローブ賞作曲賞やグラミー賞などを受賞した。

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「戦場のメリークリスマス〈4K修復版〉」(138分)

6月3日から上映

大島渚監督が、第2次世界大戦中のジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、極限状況に置かれた人間たちの相克を描いたヒューマンドラマ。戦闘シーンが一切ない異色の戦争映画で、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしなど個性的なキャスティングも話題を呼んだ。同作で初めて映画音楽を手掛けた坂本さんによるテーマ曲「Merry Christmas, Mr.Lawrence」は映画史上屈指の名曲として知られている。

2023年3月末で配給上映権が終了したが、坂本さんの訃報を受け、大島渚プロダクションと坂本さんの事務所の協力により追悼ロードショーとして再上映が実現した。

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上映スケジュールの詳細は同館ホームページで確認できる。火曜休館。