新潟県上越市板倉区久々野の温泉施設「ゑしんの里やすらぎ荘」周辺で、約1万2000株のシバザクラが今年も見頃を迎えている。今年は5月7日までの土日曜、祝日に「いたくら芝桜まつり」が開かれ、キッチンカーの出店や地元の特産品販売などが行われる。
シバザクラは地元の住民有志でつくる「みどりやすらぎグループ」が2015年に植栽を始め、現在も管理を続けている。やすらぎ荘の脇を流れる川沿いや土手など約2000平方mに、濃いピンクや紫、白など9品種が植えられ、色の違いを生かしてダイヤやハート模様を描いたところも。川の上など6か所には計140匹ほどのこいのぼりも飾られ、見応えのある景観が広がっている。
今年は少雪のためか例年より2週間ほど早い4月前半から咲き始め、28日現在八分咲きと、大型連休を前にちょうど見頃を迎えた。晴天となった28日は午前中から次々と人が訪れ、写真撮影などを楽しんでいた。同市長岡新田の70代の夫婦は「素晴らしい。奇麗な花を見て、(やすらぎ荘で)おいしいものを食べて、温泉に入ったら最高ですね」と話していた。見頃は大型連休いっぱい続く見込み。
今年は新たな取り組みとして、29、30日、5月3〜7日の休日にイベントが開かれ、地元住民による山菜や笹ずしなどの特産品販売、カレーやクレープなどのキッチンカー出店、シバザクラの苗販売などが行われる。出店者は日によって異なる。イベントを企画した板倉区寺野地区の地域おこし協力隊、福井拓也さん(35)によると、シバザクラを見に例年1万人が来場するが、滞在時間が短いことが課題だったといい、「イベントで楽しんでもらいながら板倉の魅力を伝えられたら」と話している。
開場時間は午前10時〜午後5時。高校生以上は協力金200円が必要。開花状況などはやすらぎ荘のインスタグラムやフェイスブック、福井さんが運営するインスタグラムでも発信している。