上越市のうみがたりに期間限定ウミガメが仲間入り GWに向け展示多彩に

新潟県上越市立水族博物館「うみがたり」の展示に2023年4月22日、ウミガメが期間限定で加わった。1階タッチングプールで悠々と泳ぐ姿が人気を集めている。

プール内を悠々と泳ぐウミガメ

展示はゴールデンウィークに合わせたイベント「うみがたりのGW2023」(〜5月7日)の一環。海に流れ込んだごみを誤って食べてしまうなど、海洋汚染により生息数が減少しているウミガメの展示を通して環境保全について考えてもらおうと企画し、汚染の実情を伝えるパネルも用意した。

2021年に生まれたアカウミガメ2匹とアオウミガメ1匹の計3匹を、和歌山県の串本海中公園から借り受けた。それぞれ甲長80〜100cmほどに成長するところ、アカウミガメ2匹は約30cm、アオウミガメは約23cmとまだ小さい。泳いだり、水面に顔を出して息をしたりする姿のほか、タイミングが合えばエビやキャベツなどのエサを食べる様子も見ることができる。

息をするため水面から顔を出すアカウミガメ

同館広報の照井未希さんは「顔や甲羅の柄など2種の違いも見付けてほしい。展示を通して海のごみに関する現状を知って、ごみを減らすために小さなことからでも取り組んでもらえれば」と話している。ウミガメの展示は10月中旬までを予定している。

またイベントでは、佐渡汽船小木―直江津航路に4月29日、カーフェリー「こがね丸」が就航するのを記念し、日本海の海底地形を1万分の1のスケールで再現した3階のジオラマ水槽「日本海テラス」で、佐渡島と直江津エリアを結ぶようにカーフェリーの模型を展示。写真で佐渡島の自然についても紹介している。

カーフェリーの模型が飾られている日本海テラス

春らしい明るい音楽に合わせたジャンプなどが楽しめるドルフィンパフォーマンスも実施しているほか、4月29日からは新潟市で5月に開催されるG7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議にちなみ、ゲンゲ亜目7種を展示する「G7〜うみがたりのGenge7〜」なども予定されている。

開館時間は午前10時〜午後5時。4月29日〜5月7日は午前9時〜午後6時に延長する。5月3日〜6日は混雑を避けるため、入館にはホームページから申し込める「WEB入館予約」が必要。問い合わせは025-543-2449

ウミガメの給餌(画像をタップするとYouTubeの動画に移動します)